2011年6月22日水曜日

良い企画、良いデザインの極意は “美は乱調にあり”

良い販促ツールとは

デザインや企画を含め、良い販促ツールの評価に、お客様から「素人では思いつかないね」という評価を得られるものがあります。デザインに詳しいお客様にも「これは思いつかなかったね」と言われることがプロのポジションであり、私たちの使命です。そして、良い作品を創るために気をつけなければならないことは、正攻法なやり方を積み上げていくだけでは足らないということです。いいなと思われるものは、イレギュラーなもの、“乱調”なものであることが多いのです。

不規則が良い色に

たとえば昔、某描画ソフトがありましたが、そのソフトにあるプログラマーが考えた256色の中に良い色は皆無でした。販売店が「それではうちで作りましょう」と言って作ってくれたカラーも、色の種類こそ増えましたが、良い色はありませんでした。
その原因を分析すると、Y、M、C、BLを同じ割合で増やしたり減らしたりしているだけで、良い色でないものを濃くしたり、薄くしただけだから、良い色ではないのだ、という結論に達しました。そこで元になる256色を均等ではなく調色した独自のパレットを作ったところ、良い色ができました。規則的に調色したものに良い色はなく、不規則に調色したものからいい色が生まれた。これが谷崎潤一郎のいう“美は乱調にあり”だなぁと思ったものです。

正攻法では成功しない

“乱調”の反対は正攻法と言えますが、企画も真正面から正攻法で進めてもなかなか門は開きません。時には、世の中的には「間違っている」と考えられていることの中に正しいことがあったりします。世の中の人は正攻法を行っていますが、それで成功まで至るのは少数派です。ここから、みんなが正しいと思っていることに意外と正解は少なくて、実はイレギュラーなもの、乱調なものの中に正解があるのではないか、という仮説が成り立ちます。100人中99人が「間違っている」と言っても、実はたった一人の考えが正しかったということもあるわけです。

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